4月22日は世界中で「アースデイ」が開催されています。アメリカではじまったこの運動は、現在175カ国で開催され、世界最大の環境啓蒙イベントになっています。
今年2023年4月22日に、下北沢を舞台に「EARTHDAY SHIMOKITA -What we’re able to do for the future?-」を初開催しました。
What we’re able to do for the future?
“わたしたちが未来のためにできることって何だろう?”
初回となる今回は、この日にしか体験できない特別なコンテンツをぎゅっと集め、体験や食を通して日本の社会課題を学び、自分たちの暮らしの中で、地球環境のためにできるアクションをたくさん発見する1日になるようにと「BONUS TRACK」「SHIMOKITA COLLEGE」「シモキタのはら広場」の3会場にまたがり様々なコンテンツをお届けしました。
「アースデイシモキタ」に賛同し、ふかもと企画と共催したWhy_?からレポートしていきます。
内容盛りだくさんなので、前編・後編に分けてお送りします。
後編は、杜人~環境再生医 矢野智徳の挑戦〜」映画上映会や「春の循環まつり」、「循環書店」
の様子をレポート!
前編の様子はこちら
■「杜人~環境再生医 矢野智徳の挑戦〜」映画上映会 at シモキタカレッジ
今回のEARTHDAY SHIMOKITAの開催で必ず実現したかったメインコンテンツが、「杜人~環境再生医 矢野智徳の挑戦〜」の上映。また、映画をみて終わりではなく、映画をみた後すぐにみなさんが感じたこと、考えたことを実際に行動するところまで繋げたいという想いから、トークショーやワークショップなど様々なコンテンツを同会場で提供しました。
photo by Kousuke Shimasaki
上映会初回の部では、スペシャルコンテンツとして、HIKO KONAMIさんによるサウンドバスのワークショップを開催。リラックス効果を高めるため、penta CRAFT NATURAL ENERGYとEARTHDAY SHIMOKITAのコラボドリンク「OATLY!オーツミルクのナチュラルエナジードリンク」を提供。HIKO KONAMIさんのサウンドバスのワークショップで自己を受け入れつつ、自身と自然の繋がりをさらに深めていくそんな時間となりました。
環境問題を考えるきっかけになる作品に触れたあと「何かできることはないのかな」「同じように思っている仲間がいればな」そう感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
自分にも、今すぐにできることがある!そんな前向きなパワーを映画「杜人」から得た後は、「自分に出来ること」を考えるヒントをトークショーで受け取っていただく。トークショー登壇者の皆さんや、会場内に展示された数々の「具体的な取り組み」を自分事として感じてもらえたのではないかと思います。
また、会場から一歩外に出ると、隣のシモキタのはら広場ではワークショップ、関連書籍などさらに知識を深められるコンテンツをご用意。「映画を観終わったあとに、日々の生活に生かせるアクションが会場を一歩出たらすぐそこにある」そんな最高のロケーションを作ることができました。
・ゴミの出ない上映会に
ごみの出ないアースデイ、上映会を目指し、上映会前後に資源回収を皆様にご協力いただきました。
また、学生ボランティアがパッとみて分別の方法がわかる「インフォグラフィック」の手法で分別方法をイラスト化して掲示してくれたことで、より皆様に分別しやすくご案内ができ、お手伝いいただいた前向きなパワーに助けられました。そして皆様がご協力くださったお陰でごみはほぼ全て資源回収することができました。
また、会場となったSHIMOKITA COLLEGEの皆さんにはボランティアとして前日・当日も会場で運営サポートいただきました。私たちの取り組みにひとつひとつ耳を傾け、協力してくださったボランティアの皆さん、上映会に足を運んで下さったみなさん、登壇者の方など、本当に沢山の方のご協力の元「ただ映画をみて終わり」ではないイベントができました。
■「春の循環まつり」by シモキタ園藝部 at シモキタのはら広場
Photo by Kousuke Shimasaki
下北線路街を中心に、まちの緑を守り、緑と人が共に生きるまちをつくるために活動しているシモキタ園藝部さん。コンポストの切り返し体験や、植物の恵みを循環させるシモキタ園藝部の取り組み紹介、さまざまな事情により育てる人のいなくなった植物をアップサイクルする古樹屋(ふるぎや)、キエーロづくりワークショップ&トークイベントなどがシモキタのはら広場で開催されました。
■「循環書店」by エシカル協会 × VALUE BOOKS at シモキタのはら広場
Photo by Kousuke Shimasaki
一般社団法人エシカル協会のキュレーションによる本棚が限定オープン。棚に並ぶ約150冊は、エシカル業界の先駆者たちが選んだ思い入れのある本ばかり。当日はエシカル協会代表理事の末吉里花さんが、ブックコンシェルジュとして本棚をナビデートしてくださいました。
また、会場には本の交換棚も設置。次の読み手に出あえなかった本は「チャリボン」の仕組みを使い寄付されるという素敵な循環も。
エシカルな思いがこもった本たちは、すぐに完売してしまう本が出るなど、大盛況。完売してしまった後でもどんな本がそこに並んでいたのかわかる素敵なディスプレイが施され、オンラインショップで購入できるなどVALUE BOOKSさんの丁寧な心遣いがあり、最後まで楽しんでいただくことができました。
気になる方はVALUE BOOKSオンラインショップでまだ購入できます!
▷こちら
【選書したひとたち*順不同・敬称略 】
■岡田千尋(NPO法人アニマルライツセンター代表理事) ■橋本淳司(水ジャーナリスト、アクアスフィア•水教育研究所代表) ■井出留美(ジャーナリスト) ■砥川直大(The Breakthrough Company GO / クリエイティブディレクター) ■永田佳之(聖心女子大学教育学科教授 / グローバル共生研究所副所長、日本国際理解教育学会会長) ■東 光弘(市民エネルギーちば(株)代表取締役/(株)TERRA 代表取締役/㈱ソーラーシェアリング総合研究所 代表取締役) ■濱川明日香(一般社団法人Earth Company代表理事Mana Earthly Paradise創設者) ■深本 南(EARTHDAY SHIMOKITAプロデューサー/環境活動家/ELEMINIST創設者) ■末吉里花(一般社団法人エシカル協会代表理事) ■エシカルコンシェルジュ
■NON-GRIDがクリエイティブを担当
今回のEARTHDAY SHIMOKITAイベントを象徴するキービジュアル。
NON-GRIDのデザイナーがイベントの趣旨を反映し、作り込んでいきました。
デザイナーからのコメント
今回のキービジュアルでは森の土中環境や、森から海までの水の循環を抽象的にオーガニックな形状で表現。水と空気の循環が健全に機能している限り森は呼吸をし、そこにある生態系も守られます。木々、土、微生物や菌糸、岩や苔、そして川へ。ミクロな世界も機能し、全体が調和し健やかに循環していることが伝わるようなイメージを目指しました。EARTHDAYに関わる人達の心に沿うビジュアルになっていたら嬉しいです。
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第1回目のEARTHDAY SHIMOKITAは企画の段階から本当にたくさんの方の協力があり、当日を迎えることができました。関わってくださったみなさまに心より感謝いたします。
まずは無理なくできることから、この日を思い出しながら、日々の何気ない生活に意識を向けて過ごしてもらえたらと願っています。
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■イベント概要
・イベント名:「EARTHDAY SHIMOKITA」(アースデイ シモキタ)
・開催日時 :2023年4月22日(土) 10:00-18:00
・開催場所:BONUS TRACK、SHIMOKITA COLLEGE 、シモキタのはら広場
・アクセス:下北沢駅南西口 / 世田谷代田駅徒歩 5 分
・入場料:無料
・主催: アースデイシモキタ事務局
・プロデュース:ふかもと企画 / why_?
・オフィシャルHP:https://why-market.jp/blogs/magazine/earthday-shimokita-2023
EARTHDAY SHIMOKITAに関する情報は今後も公式インスタグラムアカウントで発信していきます。
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【 Our Message 】
わたしたちの暮らしはいつも地球とともにあります。
地球温暖化、森林破壊など、さまざまな課題を抱えています9 が、
未来に向けてわたしたちが「いま」できるアクションはまだまだたくさんあります。
現実に目を向け、自分からアクションを起こす場、それがアースデイです。
アースデイには、代表も規則もありません。民族・国籍・信条・宗派をこえて、だれもが自由にその人の方法で、地球環境を守る意思表示をする一日です。
そして一人一人が活動するだけではなく、連携/連帯していく必要があるとわたしたちは考えます。
EARTHDAY SHIMOKITA、このイベントは “持続可能な未来に向けて私たちがこれからできる事”を提案し、できるだけ多くの方と共有できる場にしたいと考えます。
Sustainable (持続可能な)、Recyclable (リサイクルできる)、Replaceable (置き換えられる)、Considerable (配慮のある)、Acceptable (取り入れられる)・・・
“わたし達がこれからできること” = able for the FUTURE をテーマにこのイベントを企画します。
What we’re “able” to do for the future? 私たちが未来のためにできることってなんだろう?
EARTHDAY SHIMOKITA 実行委員会