4月22日は世界中で「アースデイ」が開催されています。
アメリカではじまったこの運動は、現在175カ国で開催され、世界最大の環境啓蒙イベントになっています。
今年2023年4月22日に、下北沢を舞台に
「EARTHDAY SHIMOKITA -What we’re able to do for the future?-」を初開催しました。
What we’re able to do for the future?
“わたしたちが未来のためにできることって何だろう?”
初回となる今回は、この日にしか体験できない特別なコンテンツをぎゅっと集め、体験や食を通して日本の社会課題を学び、自分たちの暮らしの中で、地球環境のためにできるアクションをたくさん発見する1日になるようにと「BONUS TRACK」「SHIMOKITA COLLEGE」「シモキタのはら広場」の3会場にまたがり様々なコンテンツをお届けしました。
「アースデイシモキタ」に賛同し、ふかもと企画と共催したWhy_?からレポートしていきます。
内容盛りだくさんなので、前編・後編に分けてお送りします。
前編は、Whyマーケット?や、コミュニティランチの様子をレポート。
■「Whyマーケット?」 Down to Earth at BONUS TRACK
Photo by Kousuke Shimasaki
私たちは、「よりよい未来をつくるために生み出すモノや行動には、責任と意義を携えていくべきである」と想っています。そしてその想いは、生産者や消費者が共に共有し、伝え合うことで広まっていく。そんな場を自分たちで作ろうと始めたのが、商品の中身が見え、つくり手の顔が見え、出会いがあるエシカルでサステナブルなWhyマーケット?です。
今回は、「自分たちが住んでいる場所・地域でできることを一緒に考えよう!一緒に取り組んでいこう!」と、出店者・来場者という垣根を越えて、同じ仲間として手を取り合って進んでいきたいという思いも込め、“配慮ある、分別のある”を意味する「Down to Earth」というテーマを掲げました。
EARTHDAY SHIMOKITA、Whyマーケット?の想い、テーマに賛同いただいた全26ブランドが大集合!駐車場エリア、広場エリアともに人が集い、あたたかな一体感ある大盛況のエリアとなりました。
【出店者】
Dandelion Chocolate(チョコレート) / ELEMINIST(エシカル雑貨) / GERMER(オーガニックフラワー) / Greenbar(オーガニックお酒) / HIDA(日本の森の精油) / Hoippo(ペット用品) / LOVEG(大豆ミート・食品) / Mellowbear(フードロスペットフード・雑貨) / MODORINAE(植林苗木ポット) / Öffen(シューズ) / OVERVIEW COFFEE(不耕起栽培コーヒー) / ovgo Baker(ヴィーガンクッキー) / penta CRAFT NATURAL ENERGY(エナジードリンク) / RISE & WIN Brewing Co.(ビール) / SOYSCREAM!!!(不耕起栽培アイス) / Syncs.Earth (土に還る・循環する服)/ The Plant Society(植物・雑貨) / Uhuru by icura(ヴィーガンマフィン)/ Why_?(フード&ドリンク) / yaso(木から生まれたお茶・アルコール) / YAMANI(稲わらワークショップ、アップサイクル雑貨) / ZEROWASTE LIVING(ライフスタイル雑貨) / &CRAFTS(FSC認証木工雑貨) / 東果堂(フルーツ) / ココ・ファーム・ワイナリー(ワイン) / 森から海へ(鹿の利活用ペットフード)
来場者のみなさんも感度の高い方が多く、みなさまマイバッグ持参は当たり前。マイタンブラーやカトラリーを持って参加してくださる方がほとんど。
この日を楽しみにしてきてくださった方も多く、それぞれのブースでは各ブランドさんの取り組みや商品について詳しく話を聞いて、単にモノの売り買い、以上に、「作り手」との会話自体も楽しんでくださっている方がとても多く見受けられたのが印象的でした。
駐車場エリアはキッチンカーやドリンク、アップサイクルやエシカルな果物・植物、山の恵みがいきたアイテム、アパレルブランドなど多彩な顔ぶれ。
Photo by Kousuke Shimasaki
Photo by Kousuke Shimasaki
広場エリアでは、エシカルなアイテムや、ソイミートやグルテンフリーの焼き菓子、ペットグッズなどのブランドがずらり。オーガニックフラワーアレンジメントやドングリのたねを植えるワークショップなども開催されました。
Photo by Kousuke Shimasaki
Photo by Kousuke Shimasaki
出店者同士の交流も盛んに行われ、アウトプットの形は違うにせよ同じ想いを持って活動されている仲間同士、様々な談義が繰り広げられていました。
■この日限りのスペシャルコラボも実現!
マーケットに出店してくださったブランドさんとのスペシャルコラボも実現しました。
・penta CRAFT NATURAL ENERGY× OATLY/Why_?
薬膳をベースに作られたナチュラルエナジードリンク。コラボドリンクは全部で3種類。OATLYのオーツミルク(ミルク・チョコレート)、Why Juice?のコールドプレスジュースそれぞれがとのコラボで生まれた味わいは、お互いの良さをより引き立て大好評。EARTHDAY SHIMOKITAオリジナルラベルで提供されました。
・Uhuru by icura × Why_?
りんご、パイナップルのパルプがUhuru by icuraのグルテンフリー&ビーガンスイーツとコラボ!Why_?の作る焼き菓子とはまた違った味わい深い仕上がりで、パルプの味わいも感じられる美味しさ!
・MellowBear × Why_?
ビーツ、にんじん、りんごのパルプを活用し、愛犬用の無添加野菜クッキーを作ってくださいました。初めてのペットフードコラボを実現することができ、とても嬉しいコラボになりました。
■Why_?ではEARTHDAY限定のスペシャルプレートが登場!
Photo by Kousuke Shimasaki
増えすぎた鳥獣によって森の草木が食べ尽くされ、森が静かに死んでいくことをご存じでしょうか。鳥獣の中でも代表的な鹿などの「ジビエ」には、森の森林環境の変遷・人と森との関わりの変化により崩れた生態系への様々なアクションが詰まっています。
そんな森の再生と農家さんの農地を守るため、ジビエを活用した商品作りをされているPURE FARMとKURKKU FIELDSから、今回のテーマにもぴったりの美味しいジビエ商品をメインにスペシャルプレートを考案しました。PURE FARMからは鹿肉ソーセージ、鹿肉のパテ、KURKKU FIELDSからは猪肉と野菜のソーセージを届けていただきました。そこに合わせるのは、サンバファーム、クレイジーファームなど農家さんから届いた旬の野菜!シンプルにグリルして、野菜本来の旨みを堪能していただきました。
プレートに添えたパンはKoKaRaベーカリーさんにオリジナルで作っていただいた、にんじんのパルプ入りのふすまパン。小麦とにんじんの程よい甘みが感じられ、ソーセージやグリル野菜との相性も抜群!ジュースを絞った後に残ってしまうにんじんの繊維も豊富に取れて一石二鳥のパンです。
当日はお野菜の販売やWhy_?セレクトの商品も一緒に展開し、たくさんの方に楽しんでいただきました。
■“旅する料理人”三上奈緒さんのコミュニティランチの会
「同じ釜の飯を食う。森・里・ジビエ。「100人で作る焚き火の食卓」at BONUS TRACK
同じ空間で、同じものを分かち合い、同じ感覚を共有する楽しさ、嬉しさは人類共通の感覚。
そんな食のワクワクや楽しい感覚を取り戻すテーブルにしたい。そんな想いからこの企画は始まりました。いつもは森の中、海の近くなど、その土地の食材や地の利を活かした焚き火料理を体験するという企画をされているのですが、様々な方のご協力の上にアイディアを集約させ、都会のど真ん中で実現しました。
料理するのは"旅する料理人"こと、三上奈緒さんと、料理チームのThe traveling kitchen YUMの川西史宏さん、藁屋の笹隼也さんたち。川西さんは大きなキッチンバスで香川から駆けつけてくれました。
Photo by Makiko Obuchi
黄色の大きなキッチンバス、大きなパエリアパン、鹿肉の足が釣り下がるど迫力の焼き場
薪が燃えるにおい、火の熱さを感じながら、目の前で出来上がっていく料理。
食べる前からわくわくが止まりません。
今回のお料理に使用する鹿肉は、長野の富士見高原ファームと、山梨のタバジビエのもの。
食材は奈緒さんの顔馴染みの農家さんたちから、その時採れた旬のものが集まりました。
ちょうど筍の収穫がいいタイミングだよ!と思わぬ食材を収穫できるのも、その場所にいき、コミュニケーションをとっているからこそ。ちなみに食卓を飾るモッコウバラも奈良山園でいただいたもの。
Photo by Makiko Obuchi
巣篭もり卵は参加者一人一人が自分たちで大きなパエリアパンに割り入れていきます。
午前の部は横須賀のSHOFARM、午後の部は山梨のROOSTERで育った卵を使用しました。
自分が割ったものは今日会った初めましての誰かのお皿に。
小さいお子様から大人までパエリアパンを囲みながらみんなで見守ります。
完成した料理を前に、みんなでいただきます!
Photo by Makiko Obuchi
どこからどのようにこの場所に届いた食材なのか、そんなお料理ができるまでのストーリーをききながら、お気に入りのマイ皿とともに、みんなでテーブルを囲み、自然のめぐみ、命をいただきます。
火を起こす炭・薪、立派にぶら下がる鹿肉、煮えて見えなくなっている出汁やゴロゴロ入る野菜一つ一つにストーリーがあり、作り出す場所・人がいます。
知らなくても美味しいご飯。知ることでさらにさらに美味しいご飯へと。
今回のコミュニティランチはマイ皿を持ってくることを事前にお願いしていました。
当日どのくらいの方が持ってきてくれるのだろうとドキドキしていましたが、そんな心配はよそに、リユース容器の利用率は5%ほど。当日参加の方以外はほぼマイ皿を持って参加してくださいました!私たちの想いが一人一人に届き、実現できた景色はとても素敵な光景でした。
森、海、畑からいただく貴重な命を、みんなで分かち合いながらいただく。
都会の真ん中でも自然に思いを馳せながら食事を囲むことができました。
この体験が皆様の心の中に残り、いつでも思い出してもらえたら嬉しいです。
【コミュニティランチを彩ってくれた方々】
SHO Farm(神奈川県横須賀市・野菜、卵)/ 中里自然農園(高知県中土佐町・野菜)/ ROOSTER(山梨県北杜市・卵)/クレイジーファーム(山梨県北杜市・野菜・米)/ 富士見高原ファーム(長野県富士見町・鹿肉)/ 八一農園 (神奈川県茅ヶ崎市・野菜)/ 奥谷農園(愛媛県宇和島市・柑橘)/ ファーム ベジコ(高知県春野町・野菜)/ 刈谷農園(高知県いの町・野菜)/ 奈良山園・晴れの字農園・高橋農園(東京都東久留米市・野菜)/ 木葉社(長野県茅野市・薪や装飾)/ 上勝町ゼロ・ウェイストセンターWHY(徳島県上勝町)/ Village Hinohara(東京都檜原村・薪)/ Syncs.Earth(東京都あきるの市・ウエス)/ シモキタ園藝部(東京都・ハーブ、薪・コンポスト)
■会場内ではゼロウェイストにチャレンジ!
マーケットエリアでは、ゴミ箱は設置せず、出店者さん・来場者さん含め、ゴミを出さないマーケットを徹底しました。
各ブランド、資源は回収ボックスを設置したり、デポジット制でグラスで提供したり、お野菜やドライフルーツ、ビールは量り売りで購入できるなど工夫がたくさん。
Photo by Kousuke Shimasaki
ゼロウェイストの実現を促進するため、デポジット制で容器やカップの貸出を行いました。
リユース容器はMEGLOO、タンブラーは森のタンブラー、エコアルフに全面的にご協力いただきました。
さらに、コミュニティランチ全2回が終わって出た生ごみは小さいザルたった一つ分。
パエリアに添えていたレモンの皮と、近くで出店していた果物屋さんで買ったであろうみかんの皮のみ。
Photo by Makiko Obuchi
この生ごみはのはら広場でワークショップを開催していた微生物クラブさんのキエーロの中に入れ、循環循環!また、仕込みで出た野菜くずはシモキタ園藝部さんのコンポストへ。灰も畑用に回収していただきました。
食べ終わったお皿は、Syncs.Earthのハギレを活用した「ウエス」で綺麗にしてお持ち帰り。
回収したウエスはSyncs.Earthの畑へ戻し、土に還します。
*その様子は後日EARTHDAY SHIMOKITA公式インスタグラムでお届けします!
▷
こちら
マーケット内に設置するポップなどもダンボールを活用して制作するなど、資源ゴミとして再利用できる素材を選び、制作しました。
■ボランティアさんのサポートで円滑な運営ができました!
今回のマーケットは各地から集まってくださったボランティアさんにたくさん協力いただき、運営することができました。ボランティアのみなさんの熱量があったから、設営含め2日間と短い時間の中でも連帯して運営することができました。
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■イベント概要
・イベント名:「EARTHDAY SHIMOKITA」(アースデイ シモキタ)
・開催日時 :2023年4月22日(土) 10:00-18:00
・開催場所:BONUS TRACK、SHIMOKITA COLLEGE 、シモキタのはら広場
・アクセス:下北沢駅南西口 / 世田谷代田駅徒歩 5 分
・入場料:無料
・主催: アースデイシモキタ事務局
・プロデュース:ふかもと企画 / why_?
EARTHDAY SHIMOKITAに関する情報は今後も公式インスタグラムアカウントで発信していきます。
【 Our Message 】
わたしたちの暮らしはいつも地球とともにあります。
地球温暖化、森林破壊など、さまざまな課題を抱えていますが、
未来に向けてわたしたちが「いま」できるアクションはまだまだたくさんあります。
現実に目を向け、自分からアクションを起こす場、それがアースデイです。
アースデイには、代表も規則もありません。民族・国籍・信条・宗派をこえて、だれもが自由にその人の方法で、地球環境を守る意思表示をする一日です。
そして一人一人が活動するだけではなく、連携/連帯していく必要があるとわたしたちは考えます。
EARTHDAY SHIMOKITA、このイベントは “持続可能な未来に向けて私たちがこれからできる事”を提案し、できるだけ多くの方と共有できる場にしたいと考えます。
Sustainable (持続可能な)、Recyclable (リサイクルできる)、Replaceable (置き換えられる)、Considerable (配慮のある)、Acceptable (取り入れられる)・・・
“わたし達がこれからできること” = able for the FUTURE をテーマにこのイベントを企画します。
What we’re “able” to do for the future? 私たちが未来のためにできることってなんだろう?
EARTHDAY SHIMOKITA 実行委員会