レポート

循環型食器edishを堆肥化するまで

アップサイクル エシカル コンポスト サステナブル

2022.10.11


5月28日、29日に開催した、「Whyマーケット? -美味しく、身近に、サーキュラーエコノミー-」にて出店者さんにもご協力いただき「Why_?」「manamint」「PLUS COFFEE」の3店舗では、イベントの2日間限定で、循環型食器「edish」を使用しました。

 

 「edish」は、これまでほとんど活用されてこなかった食べ物の皮や芯といった食品廃材をアップサイクルした食器です。原料は、資源管理された森からつくられるパルプと、カカオを焙煎したときに出る皮や、バイオマス資源も活用されています。

どちらも自然素材であり、また生み出された資源を無駄なく有効活用している上、使用後は粉砕して堆肥として生まれ変わる、人にも地球にも優しい、循環型食器です。

堆肥化するためには設備が必要になるので、今回は蔵前のコーヒーショップ縁の木さんを中心とする「KURAMAE モデル」https://en-no-ki.com/kuramae/ )にご協力いただくことにしました。

まずは、どのようにedishを堆肥化していくのか写真でお伝えしますね。

 

 まず、粉砕機の中にedishのカップとプレートを入れて細かく砕きます

 

 あっという間に粉々に

 

イベント2日間で回収したedishカップ&プレートは約5キロでした。
当たり前ですが、そのまま捨てれば5キロのゴミになるということですよね。

 

この大きなコンポストマシンの中で堆肥が作られています。
意外と音も臭いもほとんどしないので、住宅街の中でも運用可能とのこと。

 

フタを開けるとこんな感じ。堆肥が育っています!
温度が高いのでカメラのレンズが曇ります。

 

粉砕した我々のedishをどさっと投入

 

すでに発酵中の堆肥と混ぜていきます
あとは2ヶ月ほど待てば堆肥の完成!

 

マシンの中は結構臭うのでは?と思いきや、ほとんど気にならず。虫もいません。

蔵前はコーヒー屋さんが多いので、コンポストマシンの中もコーヒーの香りが。
ご近所には有名なチョコレート屋さんもあり、チョコレート屋さんがカカオを投入した日は甘い香りになるそうです。地域のお店の特徴によっても堆肥化の速度や匂いも変わってきそうですよね。面白い!!

 

 

élabさんなど蔵前地域の飲食店や小学校が協力して、ごみを入れているそうです。

 

ちょうどお話を伺っていた時、Whyマーケット?に出店してくださった循環する日常をえらび実践するラボ élabさんが生ごみを投入しにいらっしゃいました。

近くの小学生も給食で出たごみを持ってくるそうで、いつ何を入れたのか記入するリストが設置されていました。

edishを入れすぎると発酵が遅れてしまうので、生ごみの量とのバランスも必要なんだとか。LINEグループを作って、皆さんで試行錯誤しながら量や種類を調整されているそうです。

「KURAMAEモデル」は、日々の生活やカフェ・焙煎店の業務から出るコーヒーごみを原料として回収し、肥料やカップなど様々なアップサイクルプロダクトの開発につなげるプロジェクトです。

ごみを減らすだけでなく、福祉作業所やメーカーとコラボした商品を発売されるなど、その輪は広がっています。

蔵前は個人経営のコーヒー屋さんが多く、縁の木さんもコーヒー屋さん。同業だとライバルになるから、なかなか交流を持つ機会がなかったものの「KURAMAEモデル」を通して横のつながりも広がっているそうです。

 

 

 コーヒーごみをアップサイクルするだけではなく、ひろがる縁を大切にし、だれもが参加できるプロジェクトにするため、他の地域でも展開できるようマニュアル制作や仕組み構築にも取り組まれています。

Why_?のある下北沢には魅力的な飲食店が多いし、「SHIMOKITAモデル」も十分実現できそうじゃないですか!?
ごみを減らして、さらにSHIMOKITAの輪も広がるなんて楽しそう!
興味のある方、ぜひ一緒に行動しましょう!

 

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